証券会社ばかりが儲かって、投資家はなかなか儲からない。
そんな話をきいたことがないでしょうか。これは、たまたま儲からなかったのでしょうか。
長く続けていればいつかは儲かるのでしょうか。
いいえ。証券会社が儲かって投資家が儲からないのには理由があるのです。
なるべくしてなっています。今回はその理由を解説していきます。
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証券会社の役割とは
投資家の代わりに証券取引所で株を売買
そもそも証券会社とはどんな役割を果たしているのでしょうか。
一般の投資家は株を買いたいなと思っても直接証券取引所とやり取りすることはできません。
証券会社に委託して株を売買するのです。
証券会社は投資家にとって株式売買の窓口となります。
ディーラー業務や株式の発行業務も行う
その他にも証券会社は業務を持っています。主な業務はこちらです。
- 投資家の代わりに株式を売買するのではなく自分自身で株などの有価証券を保有し売買するディーラー業務
- 株式などの発行を手伝う投資銀行業務
それぞれの収益のバランスは次のようになっています。
(出典:野村ホールディングス株式会社)
一番大きいのは、一つ目の委託手数料・投信募集手数料です。
端的に言うと、やはり証券会社のメインの収入は個人投資家の株や投信売買による手数料なのです。
投資家が儲かるのはどんな時か考えよう
手数料は安い方が良い
証券会社の仕組みが分かったところで、投資家が儲かるのはどんな時か考えてみましょう。
まず、とうぜんですが手数料は安い方が良いですよね。
株を買う時に支払う手数料は投資家にとってみれば費用なワケです。
費用は少ない方が儲かる可能性は高くなります。
値上がりする株をなんとか見つけたい
そして、もう一つ投資家が儲けるのに必要なことは非常にシンプルです。
株を安く買って高く売る。これだけです。
手数料を差し引いても、大きな値上がりが期待できる株を見つければいいわけです。
証券会社の気持ちになって考えてみよう
手数料は高い方が良い
では、続いて証券会社の気持ちになって考えてみましょう。
証券会社が儲けるにはどうすれば良いのでしょうか。
先程見た通り証券会社のメインの収入は個人投資家の株の売買に関する手数料です。
とうぜん手数料が高い方が証券会社の儲けも大きくなります。
何回も何回も株を買ったり売ったりしてほしい
そして、証券会社は個人投資家ができるだけ多くの回数、株を売買することを望みます。
なぜなら、株を買ったり売ったりするときに手数料が発生するからです。
ですから、「なんとか株を買ったり売ったりを繰り返してくれないだろうか」。これが証券会社の気持ちです。
投資家が追い求める株が値上がりする。というのは証券会社にとってまさにどうでもいい話なのです。
「投資家の想い」と「証券会社の想い」の不一致
真逆をいくそれぞれの想い
これまで見てきた通り、投資家の想いと証券会社の想いは真逆です。
これでは、証券会社はとうぜん自分達が儲かるようにアドバイスをしてきます。証券会社の言いなりになっていては、証券会社が儲かって投資家が儲からないのは当たり前なのです!
営業マンの良心の問題
顧客想いの営業マンはいないのか?
それでも顧客想いの営業マンもいるはずだ!そういうお声もあるかと思います。
証券会社の仕組みとしては、株を何回も売買してくれさえすればあとは知ったこっちゃない、というのが本質です。
良心的な営業マンであれば、その仕組みの上でも顧客の資産が増えていくように株をおすすめしてくれるかもしれません。
組織のプレッシャーに打ち勝つのは難しい
確かにゼロではないかもしれません。ただヒトというのは自分が属する組織にそまるものです。
まして、証券会社の社風は体育会系で有名です。
厳しいノルマが課せられている状況で、怒号が飛び交う中、そのプレッシャーに打ち勝って自分の営業成績よりも顧客の資産を優先できる人はほぼいないのではないでしょうか。
本当に資産を増やしたければ自ら行動を
営業電話にのっているだけでは資産は増えない
そもそも、投資家と証券会社は違うゴールを目指していることがわかりました。
目標が違う相手の言いなりになっていは資産が増えないのも当たり前です。証券会社は顧客の資産を増やしたい訳ではないのですから。
証券会社の営業電話にのっかっているだけでは資産は増えないのです
自分から行動を起こすことが大切
本当に資産を増やそうと思ったら自ら行動を起こすことが必要です。
投資に関する情報を自分自身で調べましょう。
自分にあった資産運用方法はどんなものがあるのか。
自分自身で銘柄を選択して株式を売買するのか。ヘッジファンなどのプロに運用を任せるのか。
家でぼーっとしていてもかかってくる営業電話にはむこうにとっていい話しかありません。
ぜひ自分から情報を調べるようにしてみて下さい。
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