年収1,000万円。
世間一般では、高所得者かどうかが分かれるラインだと思います。
では、年収1,000万円以上を稼ぐ人は何の不安もなく日々の生活を送っているのでしょうか?
実はそんな事はありません。
年収1,000万円以上あっても資産運用は必要です。今回はその5つの理由を解説します。
年収1,000万円は上位4.3%に入るエリート
日本の会社員を年収で分けると、1,000万円以上を稼ぐ人は4.3%となっています。
一握りの限られた人たちですのでまさにエリートと言えますね。
細かい内訳は次のようになっています。
- 1,000万円~1,499万円:3.1%
- 1,500万円~1,999万円:0.7%
- 2,000万円~2,499万円:0.2%
- 2,500万円~ :0.2%
ですが、これだけ年収の多いエリートでも将来安泰ではないのです。きちんと地に足をつけて資産運用をしていく必要があります。
貯金だけではやっていけない理由は別記事にも記載していますので良ければそちらもチェックしてみて下さい。
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『「貯金だけ」は危ない!老後のために日本人がすべき資産運用とは!』
それでは、エリートでも資産運用すべき5つの理由について見ていきましょう。
理由①収入が多いと税金も多い
一つ目の決定的な理由はこちらです。
日本では累進課税制度が取られているため、収入が多いと税金も多いのです。
(出典:国税庁)
このように所得が上がるほど税率も上がっています。
年収1,000万円と言われる人でも税金を引くと、実質700万円程しか自由に使えるお金がないのです。
月収に直すと60万円ほどですね。
十分じゃないかと思われるかもしれませんが、これだけではやっていけません。
なぜでしょうか。二つ目の理由について見ていきましょう。
理由②エリートサラリーマンは付き合いにもお金がかかる
年収1,000万円を稼ぐ高所得者の人は、出ていく支出も多いです。
これだけの年収を稼ぐ人は、会社の中でも出世しており部下を抱えている人がほとんどです。
部下と食事にいけばご馳走する人がほとんどでしょうし、エリートサラリーマンとしてやっていくには思ったよりも経費が多くかかります。
ちゃんとしたスーツや靴、カバン、ネクタイこれらの身の回りの品をそろえるだけでもばかになりません。
また、週末のゴルフ。1回いけば最低でも2万円はかかってしまうでしょう。
じゃあ行かなければいいじゃないかと思われるかもしれませんが、ゴルフも立派な仕事です。
得意先や取引先、同僚、会社の上司、などなどネットワークを作るのに不可欠なのです。
トランプ大統領も「重要なディールは全てゴルフ場で決めてきた。」と豪語するほどです。
エリートサラリーマンは、付き合いに多額のお金がかかってしまうのです。
理由③家庭を守るのにもお金がかかる
家庭を維持していくのにもお金はかかります。
総務省統計局の調査によると、2人以上の世帯の1か月あたりの平均支出は約30万円です。
これに大きくのしかかってるのが子供の教育費と住宅ローンです。
子供を私立に行かせる家庭が多くなってきますので、1人行かせるだけでも月10万円ほどかかります。
さらに、住宅を購入するとローンを組んでも月20万円ほどかかってしまいます。
あっとう間に支払いが収入と同じ60万円(30+10+20)に達してしまうのです。
これは、あくまで一例ですが、年収1,000万円ではまったく余裕を持った生活は送れないのです。
理由④老後の年金不安
将来のわたしたちの生活の支えとなるのは年金です。
将来の年金のために、日々の月収やボーナスから、数万円、数十万円といったお金が引かれていると思います。
ですが、将来の生活は年金だけでは賄えません。金融庁レポートの「老後2,000万円」問題が話題になっていますが、そこで年金だけでは日々の生活は赤字になると明言されているのです。
年金の受給年齢も60歳から65歳に引き上げられていますし、わたしたちは自分自身で老後の備えをしなければいけないのです。
理由⑤うつ病やケガで働けなくなるリスク
年収1,000万円以上を稼ぐようなサラリーマンは激務であることがほとんどです。
一昔前までは会社のために身を削ってでも働くのは当たり前でしたし、従業員も望んでやっていました。
今は時代が変わってきたとはいえ、激務に悩まされる人は少なくありません。中には精神を病んでしまう人もいます。
厚生労働省の調査によると精神疾患により医療機関にかかっている患者数は急増しています。
1996年には全国で218万人だったものが、2014年には361万人とわずか8年で1.6倍以上に増えています。
とくにうつ病や不安障害の患者数が多く、激務やパワハラが社会問題になっています。
仕事を辞めてしまえば問題は解決するのですが、そうなると今まで稼いでいた年収1,000万円というお金が0円になってしまいます。
何よりも大切なのは自身の健康ですから、無理してまで働く必要はありません。ですが、何かあった時のための備えは必要です。
自分自身に何かあっても大丈夫なようにする方法が、資産運用なのです。
資産運用のメリットとは
労働収入で足りない分を補ってくれる
これまで見てきたように、年収1,000万円といった高所得者層でも資産運用をする必要があります。
資産運用のメリットはどんなところにあるのでしょうか。
まず最も大きいのは、労働収入で足りない分を補ってくれることです。
「給与所得」や「年金」だけでは豊かな一生を送るのは困難です。これを補うのが「資産運用」なのです。
お金が勝手に働いてくれる
もう一つ大きなメリットとしては、労働収入と資産運用の両輪でお金が稼げることです。
仮に自分がけがをしてしまったり、精神的につかれてしまい仕事を辞めてしまったとしても安心です。
仕事を辞めて自分の収入がない時でも、そんな事はまったく関係なく「お金」は働いてくれるのです。
自分の労働収入以外に、資産運用からの収入がある事で、家計は大いに安定するのです。
1000万円あったら貯金をするのではなく資産運用した方が良い理由は別記事にも記載しています。
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豊かな生活を送るために。ぜひ資産運用にチャレンジしてみて下さい。