投資信託には色々な種類があります。
不動産に投資するもの、株式に投資するもの・・・・その中でも一般的には債券への投資が安全だと言われています。
ですが、これは大きな間違いです。債券型の投資信託で運用するとほぼ確実に損してしまいます。
3つのよくある勘違いについて解説します。
その他、投資信託についても解説していますので良ければ参考にしてみて下さい。
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勘違い①債券は元本保証だから安心だ
債券にも価格変動がある
まず最も注意したい勘違いが「債券型の投資信託は下落する心配がない」というものです。
確かに債券は元本保証ですから、勘違いしてしまうのも無理はありません。
ですが、債券は満期まで保有して初めて元本が返ってきます。保有中は金利変動等の影響により価格は上下に動くのです。
このように債券価格は変動しますので、債券型の投資信託もマイナスになりえます。債券に投資するから元本割れしないというのは勘違いです。
海外の債券は為替リスクもある
また、債券には色々な種類がありますが、日本の債券よりも海外の方が金利が高いことが多いです。
金利の高さが海外債券が人気となっている一因です。
ですが、海外債券に投資するときは「為替リスク」にも気を付けなければなりません。
海外債券への投資は現地通貨建てで行うことになります。投資を始めたあとに円高になると、債券の利息以上の損失が生まれることがあるのです。
もっと言ってしまえば、債券の利息は0.1%~3%のように小さい水準のものが多いですが、為替は平気で10%~20%ほど動きますし、新興国通貨であれば50%といったレベルで動くことも珍しくありません。
債券に投資しているようで実は為替の影響の方が大きいというのが海外債券への投資なのです。
為替は影響する要素が多すぎて誰にも予想することができません。海外債券への投資は、安全そうに見えて実はギャンブルのような投資なのです。
勘違い②日本の債券であれば安心だ
「為替リスクがないから安心」は間違い
それでは、日本の債券であれば為替リスクがないから安全だ、と考える人もいるでしょう。ですがこれも間違いです。
2016年2月にマイナス金利政策が導入されましたが、現在でも10年物国債の最終利回りはマイナスとなっています。
そうなると、最終利回りがマイナスとなる投資信託も数多くありますし、社債など利回りが高い債券を組み入れて何とかプラスにしている投資信託でも0.1%程度とわずかなプラスにとどまっています。
ここに信託報酬を加えると0.7%を加えると、マイナス0.6%です。
つまり、安定してずっと少しずつ利益を上げるはずの債券型の投資信託は、金利が低い現況では安定してずっと損し続ける商品になってしまっているのです。
債券型の投資信託で資産運用する理由は一つもありません。絶対に選ばないようにしましょう。
勘違い③為替ヘッジをすれば安心だ
金利が高い国ほど為替ヘッジのコストも大きくなる
少し投資信託について勉強した人だと、金利が高い国の通貨で為替ヘッジをかけながら運用すればいいのではないかと言う人もいます。
為替ヘッジとはある程度のコストを支払うことで為替の影響をほぼ回避できるという仕組みです。
金利の高い国の債券で為替リスクを排除できるのであれば一見良さそうに見えますよね。
ですが、この手法も間違いです。
為替ヘッジするためのコストは金利が高い国の通貨ほど大きくなります。金利が高い国の債券で儲けようと思っても、コストもそれに合わせて大きくなってしまい結局儲からないのです。
ヘッジコストには業者の利益も上乗せされる
基本的に為替ヘッジをする場合、金利差分がヘッジコストとなります。
分かりやすい円と米ドルで考えてみましょう。
- 日本円の金利「マイナス0.2%」
- 米ドルの金利「0.8%」
この状況の時、理論的には金利差分の1%がドル円のヘッジコストになるハズです。ですが実際のヘッジコストには約1.7%ものコストがかかっていました。
ヘッジ取引の需要が高いため業者が利益を上乗せしているからです。
ヘッジコストにこれだけかかると、我々の利益はほぼゼロになってしまいます。さらに、これに信託報酬も加えるとプラマイゼロどころかマイナスですね。儲かるのは業者だけです。
債券型の投資信託で投資家が儲けることはできないので選ばないようにしましょう。
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まとめ
見てきた通り、債券型の投資信託には儲からない要素しかありません。業者は儲かるでしょうが、投資家が勝つのはまずムリです。
選ばないようにしましょう。
さらに注意点ですが、重要な手数料であったヘッジコスト、実はほとんどの投資信託できちんと開示されていません。
信頼性が高いと思われがちな投資信託ですが、目に見えない手数料が存在しているのです。
知らなかった・・・そうはいっても損をするのはあなた自身です。
銀行が売っているから、みんなが買っているから、そういった理由で投資信託を信頼するのは危険です。
安易に信頼しないよう気を付けて下さい。