資産運用を始めようと思った時、まず銀行に相談するという方も多いと思います。
ですが、ハッキリ言って銀行で資産運用するのは止めた方が良いです。失敗する可能性が極めて高いからです。
その理由を解説していきます。
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なぜ銀行で資産運用を始めてしまうのか?
そもそもなぜ銀行で資産運用を始めてしまう人が多いのでしょうか?
資産運用をしようと思ったら他にもいくらでも選択肢はあるハズです。
こう思ってしまうのは、普段お金を銀行に預金として預けているからです。銀行がきちんとお金を預かってくれているため、銀行へ何となくの信頼感が生まれてしまっているのです。
ですが、「預金を預かる銀行」と「資産運用を薦める銀行」は全くの別物だと思って下さい。
銀行の抱える問題点
資産運用を薦めてくる銀行には注意しよう
銀行には預金をちゃんと預かってくれている安心感を感じていると思います。
ですが、資産運用をする時も銀行が同じように対応してくれると考えてはいけません。
資産運用を薦める時の銀行は自分達の利益しか考えていません。もちろん、銀行も営利企業である以上悪いことではないのですが、必要以上に銀行を信頼して資産運用を任せてしまわないよう注意して下さい。
銀行にはお金がない・・・?
それでは、なぜこのような状況になっているのでしょうか?
それは、ハッキリ言って銀行が以前ほど儲かっていないからです。
銀行の元々の本業は、企業への資金の融資で利息をつけて返してもらうことで利益を得ていました。しかしながら、昨今の低金利の状況が続いたことで利益はどんどん減少し潰れそうな地方銀行もあるほどです。
そこで、銀行は経営を立て直すために新規の収益源として金融商品の販売に力を入れているのです。
銀行は絶対もうかる投資信託
金融商品の販売における銀行の収益源は手数料です。
個人投資家が投資信託などの金融商品を売買することによって手数料が発生します。そのため、銀行はどんどん投資家に売買をしてほしいので次から次へと色々な商品をおすすめしてきます。
投資家の資産が増えようと増えまいと銀行には関係がないので、とにかく投資信託を売買してくれればそれでいいのです。
そんな思惑でおすすめしてくる金融商品が良い商品なはずないですよね?
だから、銀行での資産運用は失敗する可能性が極めて高いのです。
銀行の本質は「金貸し」
ダークサイドに落ちた銀行
こういう話をしていたら、「銀行はダークサイドに落ちたのか!」なんていう感想を下さった方がいました。
上手い表現だなぁと思いましたが、残念ながら実情はちょっと違います。
ダークサイドに落ちたのではなく、元からダークサイドです。
例えばドラマの半沢直樹なんかが流行りましたけど、主人公のお父さんの工場は銀行の貸し渋りによって破綻してしまいましたね。
元から資金を融資する企業へは無情な態度を取ってきたのです。「金貸し」というビジネスですからそうなるのも当然ですし、仕方ないといえば仕方ないんですけどね。
個人に向けられ始めた銀行の牙
話を戻すと、今までは一般の個人の方は銀行にとって資金調達先だったわけです。資金調達先には銀行が甘い顔をするのも当然ですよね。
そして、銀行の厳しい面を一心に受けていたのはお金を借りている企業だったのです。
ですが、このビジネスモデルが上手くいかなくなってきてしまいました。そこで、個人投資家向けの金融商品の販売が強化され、今までは企業にだけ向けられていた銀行の牙が個人にも向いてくるようになったのです。
銀行に多額の預金をしていると・・・?
「地獄の沙汰も金次第」なんていう言葉もあるくらいですからお金の力はすごいですよね。
銀行の預金者への関わり方だとけっこういろんな話を聞きます。
例えば、けっこうな金額を銀行で預金と資産運用にあてている人がいたのですが、他の会社で気になる資産運用があったので、銀行の投資信託を解約して他に回そうとしたところ、複数の銀行員と支店長まで出てきて引き止め方が尋常ではなく、とても引き出せるような状況ではなかったよ、なんていう話がありました。
銀行としては金額の大きさは重要ですから、こういう対応になるのもある意味仕方ないのかなぁとは思います。やられる方はたまったもんじゃないですけどね。
また、別の方だとけっこうな金額を預金している間は愛想よく連絡してきたのですが、一度預金を引き出してしまったら元々予定していた面談をすっぽかされたなんていう人もいました。
これは、さすがにやりすぎですね。ここまでくると、銀行員どうこうの前に人としてどうなのかという話になってしまいます。
まとめ
それでは、今回の話をまとめてみましょう。
- 預金を預かってくれる安心感で銀行を信頼してはいけない
- 銀行の本質は金貸しでありシビアな態度を取ってくる
- 銀行が必ず儲かる投資信託の販売に力を入れ始めた
- 個人投資家はカモにされないように注意が必要
預金を預かってくれるという何となくの安心感から銀行を信頼するのはキケンです。銀行に預金するのと、銀行で資産運用するのは全く別の行為です。
銀行は本来「金貸し」であり、冷徹なところもあるので資産運用を任せて失敗しないように注意して下さい。