マレーシア株にメリットなし!今から投資してはいけない理由とは

海外投資の一つとして注目を集めているマレーシア株ですが、今から投資を始めるのは止めた方が良いです。タイミングが遅すぎます。

 

すでに持っている方は別として、これからマレーシア株に投資するメリットはありません。

 

投資してはいけない理由を、マレーシアの経済状況、株式市場に注目して解説していきます。

 

他の新興国については別記事でも解説しています。良ければ関連記事もチェックしてみて下さい。

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マレーシアってこんな国

マレーシアの概要

まずはマレーシアがどんな国なのか確認していきましょう。概要はこちらです。

 

国名 マレーシア
首都 クアラルンプール
面積 33万290平方キロメートル
人口 3236万人
公用語 マレー語(英語、中国語、タミール語も話される)
宗教 イスラム教、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教
実質GDP成長率 4.7%
名目GDP 3590億ドル
1人当たり名目GDP 10,942ドル

 

マレーシアの国土面積は日本とそう変わらないですが、人口は少なく日本の1/4ほどです。しかしながら、多様な人種がいるため多言語なのが特徴です。公用語であるマレー語に加えて、英語や中国語なども話されています。

 

人口が少ないので名目GDPはそこまで大きくありませんが、1人当たり名目GDPは10,942ドルと東南アジアの中でシンガポールに次いで高くなっています。

 

マレーシアは東南アジアの中で、トップクラスに経済発展している国だということができるでしょう。

 

街にリゾートにジャングルが楽しめる!

 

マレーシアといえば有名なのは首都クアラルンプールにある「ペトロナスツインタワー」ですね。まるで双子のように向かい合って立っている超高層ビルです。

 

その高さは452mもありマレーシアのシンボルとなっています。

 

マレーシアではそのほかにもリゾート地のペナン島や、ジャングルが生い茂るボルネオ島が有名です。

 

ペナン島はTHEリゾートといった雰囲気でビーチや料理を楽しめますし、ボルネオ島でもオランウータンとふれあったりジャングルクルーズを楽しむことができます。

 

マレーシアは日本人にとって身近で楽しめる国となっています。

 

それでは、続いてマレーシア経済について見ていきましょう。

 

マレーシアの経済状況を分析する

これまでのマレーシアの経済成長

(出典:世界経済のネタ帳

 

こちらは2000年以降のマレーシアの経済成長率の推移です。概ね4%以上を記録しており順調に増加していることが分かります。

 

マレーシアは天然資源や農産物にも恵まれていますが、早いうちから工業化に力を入れ成功した国でもあります。主に電子機械などに強みがあり、エレクトロニクス製品が輸出の1/3以上を占めています。

 

人口が少ないながらも東南アジアで有数の経済大国へ成長したのにはこのような背景があるのです。

 

今後のマレーシア経済

そして、これからのマレーシア経済はどのようになっていくでしょうか。

 

マレーシアの人口分布を見てみましょう。

 

(出典:世界の人口ピラミッド

 

20代から30代の若い人が最も人口が多く、今後も人口増加が予想されますね。人口の推移予想はこちらです。

 

(出典:世界の人口ピラミッド

 

このように2069年までは増え続けていくことが予想されています。

 

あと50年ほどは人口が増え続けるということは、中長期的に見てもマレーシア経済の発展には期待できそうです。

 

しかし、これだけを見て、じゃあ投資しようという判断を下してはいけません。

 

あくまで、経済発展と株式市場をセットで考える必要があります。お次はマレーシアの株式市場について見ていきましょう。

 

こうき
経済だけではなく、株式市場の現状や今後の成長性についても必ず確認するようにしましょう

 

マレーシアの株式市場を分析する

株式市場の数値比較

マレーシアの株式市場の概要はこちらです。

 

国名 マレーシア 日本
証券取引所 マレーシア証券取引所 東京証券取引所
上場銘柄数 924銘柄 3695銘柄
時価総額 45兆円 425兆円
PER 28.8 16.4

 

銘柄数はかなり多く924銘柄となっています。これは東南アジアの他の国と比較しても高い水準です。時価総額は45兆円ですので、こちらは想定内の水準と言ったところでしょうか。

 

ここで注目してほしいのはPERです。マレーシアのPERは28.8と日本の16.4よりも高くなっています。

 

PER = 株価 ÷ 一株当たり純利益
株価の割安度を測る指標。数字が大きければ人気があり割高。数字が小さければ人気がなく割安。

 

つまり、マレーシアの株の方が日本株よりも人気があり、株価が割高になっているのです。

 

マレーシア株はいわゆるバブルのような状態です。企業の業績が変わらなくとも、加熱した人気が落ち着くだけで株価が暴落する可能性があります。

 

仮にマレーシア株が日本株の水準まで下落したとすると、43%の下落です。1000万円をマレーシア株に投資していて、いきなり570万円まで値下がりしてしまったとしても何ら不思議ではないのです。

 

投資で絶対にやってはいけないことは高い値段で買うことです。どんなに魅力的な株式であっても割高な価格で買ってはいけません。

 

こうき
割高な価格で株に投資すると暴落するリスクがとても大きいです。今のマレーシア株水準だと40%以上の下落もあり得ます。要注意です。

 

すでに値上がっているマレーシア株

マレーシアは東南アジアの中でも発展していて、すでに中所得の国として位置づけられています。

 

同様に株式市場もすでに値上がりしてしまっていて、新興国投資とはとても呼べない状態です。

 

ハッキリ言って、今後の株式市場の急成長が期待できないなら海外株式に投資する意味はありません。

 

マレーシア株式市場は経済成長への期待感から株式が買われてしまいすでに値上がってしまっているわけですね。

 

残念ながらマレーシア株は投資対象として魅力的ではありません。

 

こうき
すでに値上がってしまっているので、ここからさらにマレーシア株式市場が伸びていくことは期待し辛いです。むしろ暴落する可能性の方が高いです。

 

海外投資で成功する方法とは

守るべき2つの条件

海外株式に投資する上で気を付けることは二つです。

 

  1. 経済が今後も発展していくか
  2. 株価がまだ安く、これから市場全体が成長していくか

 

これら2点が満たされて初めて海外投資をする意味が生まれてくるのです。

 

マレーシアは、経済には期待できるが株価が高いため投資には値しないという結論になりました。

 

海外投資をしたいという方にはマレーシアよりも他におすすめの国があります。今プロが注目しているのはマレーシアではなく中国です。

 

こうき
新興国のなかでも中国は経済成長に期待できるうえに、まだ株価は安いままです!

 

これからの海外投資なら中国株がおすすめ

これから新興国に投資をしたいなら中国株がおすすめです。

 

中国はこれから経済成長していき世界No.1の経済大国になる国です。それでいて、まだ株価が安いままの国です。

 

つまり、中国は新興国投資に必要な2つの条件を見事に満たしています。

 

投資は面白いものですが、とくに海外投資には心躍りますよね。ぜひ納得のいく国に出会えるまで探求し続けてみてください。

 

中国に投資するにはファンドを通して投資する方法もあります。中国専門のヘッジファンドについては別記事にて詳細に解説していますので良ければ合わせてお読み下さい。

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