英語圏であり留学やワーキングホリデー先としても人気のオーストラリア、住むには暮らしやすい国ですよね。
ですが、オーストラリア株に投資をしようと考えているなら、ちょっと待ってください。オーストラリア株はハッキリ言っておすすめできません。
留学や観光は良いですが、株式投資ではオーストラリアを選ばないようにしましょう。その理由を解説していきます。
他の国については別記事で詳細を述べています。よければそちらもチェックしてみて下さい。
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オーストラリアってどんな国?
オーストラリアの概要
まずはオーストラリアの基本情報から見てみましょう。表にしてみるとこんな感じです。
国名 | オーストラリア連邦 |
首都 | キャンベラ |
面積 | 769万2024平方キロメートル |
人口 | 2552万人 |
公用語 | 英語 |
宗教 | キリスト教、イスラム教、仏教、無宗教 |
実質GDP成長率 | 2.81% |
名目GDP | 1兆4183億ドル |
1人当たり名目GDP | 5万6352ドル |
オーストラリアの特徴はまず何と言ってもとっても広い国土です。769万平方キロメートルもあり、日本の約20倍です。一方で人口は2500万人と日本の1/5ほどしかいないので非常にゆったりと暮らすことができています。
公用語が英語なので、世界にも問題なく進出できる点も強いですね。ただ、オーストラリアの英語は訛っているのでちょっと注意が必要です。
山あり海あり!観光しやすい国オーストラリア!
オーストラリアと言えばエアーズロックが有名ですね。世界最大の一枚岩で、世界遺産にも登録されており以前は世界中の観光客が登山を楽しんでいました。
しかし、もともと原住民のアボリジニにとっては非常に神聖な場所だったこともあり、2019年には登山が禁止されもう登ることは出来なくなってしまいましたね。
それでも、オーストラリアは海に囲まれていてグレートバリアリーフなど非常にきれいなダイビングスポットもありますし、スポーツではテニスの全豪オープンが開催されたりと観光地として訪れるには非常に魅力のある国となっています。
遊びに行くにはすばらしいオーストラリアですが投資先として考えると話は別です。まず、オーストラリア経済から見ていきましょう。
オーストラリア経済はこれからどうなる?
人口は増える?減る?
今後の経済成長を考えるにあたってイチバン基本的な要因は人口です。人口が増えれば経済も成長しやすいですし、人口が減少すればどうしても経済も停滞しやすいです。
それでは、今後のオーストラリアの人口推移はどのようになるのか見てみましょう。
(出典:世界の人口ピラミッド)
なんとオーストラリアはこれからもずっと人口が増加し続けていく珍しい国となっています。普通の先進国であれば、人口が一定の所で頭打ちとなり人口が減少していくというのが良くあるパターンです。
しかし、オーストラリアは人口増加のフェーズを維持し続けており、これを実現している主な要因は積極的な移民政策です。
実に人口増加の約60%が移民政策によるものだと言われていますが、移民を受け入れない国も多い中で、オーストラリアは積極的に移民を受け入れることによって人口を増やし続けているのです。
オーストラリアの経済成長は継続する?
そして、人口が増加し続けているということは今後の経済成長にも期待できます。事実オーストラリアは1992年以降、2020年のコロナショックの年をのぞいて、ずっと経済成長率はプラスを維持しているのです。
(出典:世界経済のネタ帳)
先進国でありながら安定して経済成長し続けているのはすばらしいですね。今後も2~3%の経済成長は期待できると言えるでしょう。
大きな経済成長には期待できない
オーストラリアの企業についても見ておきましょう。日本で一番大きな時価総額の企業はトヨタ自動車ですね。オーストラリアではどんな企業になるかご存知ですか?
「BHPビリトン」や「リオ・ティント」などの資源メジャーです。資源メジャーと言われてもピンとこないかもしれませんが、鉄鉱石や石炭の採掘等を行っており両社とも世界トップの超大企業です。
オーストラリアは良く悪くも先進国であり、すでに世界トップの企業を育てているのです。そして、オーストラリアは資源が豊富な国ですので資源関係が強くなっています。日本の企業でも総合商社がオーストラリア資源の権益を保有していたりしますね。
資源がある事自体はもちろん良いことなのですが、十分に成熟した産業であり、さらに一般的に資源がある国というのはそれに頼ってしまいがちですので新しい産業を起こして成長させていくという動きが弱くなります。
オーストラリアは先進国であり十分に成熟した企業がありますので、これからさらに経済が急成長ということは起こりにくいです。
つまり、オーストラリア経済はじわじわと成長していくことには期待できるけど、大きな急成長は見込めない、ということになります。
オーストラリア株式市場は成長していくのか?
オーストラリア株式市場の概要
続いてオーストラリアの株式市場を見ていきましょう。オーストラリアには主な取引所として「オーストラリア証券取引所」があります。これは1987年に6つの取引所が合併して誕生しました。
オーストラリア証券取引所の時価総額は1兆ドルを超え、銘柄数も2000社以上が上場している巨大な株式市場となっています。
アジアでは日本の次に大きな市場となっており、世界でも有数の巨大市場となっています。そう、オーストラリアは株式市場を見ても十分に成熟しているのです。
オーストラリアは巨大市場
他のアジアの国々と比較してみてもオーストラリア株式市場の巨大さは際立ちます。
インドネシア | シンガポール | オーストラリア | |
証券取引所 | インドネシア証券取引所 | シンガポール証券取引所 | オーストラリア証券取引所 |
時価総額 | 877億ドル | 1616億ドル | 1兆ドル |
上場企業数 | 637銘柄 | 736銘柄 | 2072銘柄 |
PER | 13.4 | 10.8 | 16.2 |
配当利回り | 4.45% | 5.66% | 4.55% |
インドネシアの10倍以上の時価総額を誇り、シンガポールの約3倍の企業が上場してます。こうしてみるとやはりオーストラリア株式市場は突出して大きいことが分かりますね。
PERを見ても16.2ですので、割安ではありません。新興国のようにPERが小さくこれから株式市場がどんどん成長していくというフェーズは終わってしまったことが分かります。
やっぱり株式市場の観点から見ても、良くも悪くもオーストラリアは先進国なのです。
オーストラリア株式市場に投資するなら○○株がおすすめ!
これまで見てきた通り、オーストラリアは先進国です。確かに今後も緩やかに経済成長していくことが期待されますが、急激な成長は見込めません。
大きな成長が見込めないならわざわざ海外株に投資する意味はないと思います。為替リスクもありますし、手数料も高いですからね。
緩やかな上昇でいいのであれば、日本株に投資をした方がリスクやコストを下げられてベターかなと思います。
やはり海外に投資をするなら急成長が見込める株式市場にしましょう。その観点でいくと個人的には中国株式市場がおすすめです!
非常に割安で、これから新興国投資を始めるなら超魅力的な投資先です。
最近では、中国株式市場に特化した資産運用を行うヘッジファンドも登場しています。
まさに中国株投資のプロフェッショナルですね!
中国ヘッジファンドに関しての詳細は別記事でも記載していますのでぜひ確認してみて下さい。
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