新興国への株式投資ではこれから経済成長していく国に投資をすることが大切です。
そういった意味ではラオスは悪くない目の付け所だと言えるでしょう。
ですが実際に投資するにあたっては、ラオスの経済だけではなく株式市場がどうなっているかといった投資環境までしっかりと分析しなければなりません。
本当にラオスが投資に値する国かどうか解説していきます。
他の新興国については別記事でも解説していますので良ければそちらもご一読ください。
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ラオスってどんな国?
ラオスの概要
国名 | ラオス人民民主共和国 |
首都 | ビエンチャン |
面積 | 23万6800平方キロメートル |
人口 | 701万人 |
宗教 | 仏教 |
公用語 | ラオス語 |
実質GDP成長率 | 6.5% |
名目GDP | 184億ドル |
1人当たり名目GDP | 2720ドル |
ラオスの国土面積は日本の本州と同程度で、やや小さいと言えます。人口も700万人程しかいないので大分少ないですね。
主な宗教は仏教で公用語はラオス語となっています。実質GDP成長率は6.5%とやや高くなっていますが、名目GDPは184億ドルと小さいですし、1人当たり名目GDPも2720ドルとなっており、こちらも小さいです。
まさに新興国と言えるのがラオスの現状となっています。
寺院「タート・ルアン」が有名
ラオスと言えば有名なのは「タート・ルアン」です。黄金に光り輝く寺院で、お札のデザインにも使われています。
ラオスの最高位の僧侶の住まいにもなっていて、ラオスという国と仏教との結びつきの強さを感じられますね。
寺院がある場所は首都のビエンチャンですので行きやすいです。ビエンチャンには大型ビルなどはなく、のどかな街並みとなっています。
スローライフを楽しみ、のんびり寺院巡りをするならラオスはうってつけの観光地です。
ラオスの経済動向を予測する
人口をベースに予測する
続いてラオスの経済動向について考えていきましょう。経済成長を考える上で土台となるのは人口です。
人がいなければ経済は発展していきません。いわゆる人口ボーナスというやつですね。ラオスの人口分布は次のようになっています。
(出典:世界の人口ピラミッド)
きれいな釣り鐘型となっていることが分かりますね。若い人の人口が多く、今後も安定して人口が増えていくことが予想されます。
予想の人口推移はこちらです。
(出典:世界の人口ピラミッド)
2063年まで人口は増え続けて972万人まで増加しています。つまりラオスの人口はこれから40年ほどは増え続けることが見込めます。
この条件は新興国投資の利点を大いに発揮している点となっています。ラオスの経済成長には期待できると考えて良いでしょう。
続いてラオスの産業についても理解を深めておきましょう。
水力発電が発展している
ラオスの産業として特徴的なのは水力発電です。というのもラオスは国土の70%が森や山、高原となっており自然が豊かです。
国境沿いにはメコン川が流れており、東南アジアで最長の川となっています。
このメコン川やそれにつらなる支流を使って運営されているのが水力発電です。各所にダムが設けられています。
ラオスはこうして発電した電気の内80%をお隣の国タイに輸出しています。これはなんとラオスの輸出額の30%にも上ります。
輸出というと日本では自動車のように物を輸出するイメージが強いですが、ラオスでは電気を輸出しているのです。
ラオスにおける水力発電は外貨を獲得するための主たる産業となっています。
ラオスの株式市場を分析する
上場企業は10社
それではいよいよラオスの株式市場について見ていきましょう。
ラオスの証券取引所は「ラオス証券取引所」です。こちらは2010年に設立され、2011年から売買が始まっています。
株式や債券を取り扱っていますが、問題はその銘柄数の少なさです。なんと10社しか上場していません。
10社しか上場していないため、取引高も少なく流動性も低いです。
つまり、ラオスの株は買いたいときに買えず、売りたいときに売れない可能性が高いです。
これではラオスの株式に投資するリスクが高まってしまいます。銘柄数も少なくて流動性も小さくて・・・まだ投資環境が整っていないと判断せざるを得ません。
残念ながらラオスの株式市場は投資するにはまだ早いというのが結論です。
新興国株式投資で不可欠な2つの条件とは
守るべき2つの条件
今回のラオスは非常におしい国でした。
経済成長は見込めるので投資をしたい。だけど投資環境が整っていない。
投資環境×:10社しか上場しておらずまともな株取引ができない
新興国投資を実現するためには2つの条件を満たすことが必要になります。
- 経済成長が見込めること
- 投資環境が整っていること
新興国株式投資では、これら2点を満たした国に投資することで大きな利益を得られるのです。
新興国投資は今○○があつい!
上記の2つの条件を満たしたうえで、今がチャンスの国はどこでしょうか。
専門のネットワークを駆使した調査によると、今、新興国投資として密かに注目されている国は中国です。
中国は急激に経済成長しており、同時に投資環境も整っています。中国株は経済成長しているにもかかわらず、まだまだ株価が安いままです。
この事実に周囲が気づいていないうちに中国株へ投資することで非常に大きなリターンが期待できます。
中国株投資が気になる方は下記のヘッジファンドランキングを要チェックです。