海外投資には日本株では得られない大きな可能性が秘められています。
もちろん海外投資特有のリスクもありますが、きちんと理解した上で投資をすれば怖いものはありません。
海外投資にはどんなリスクがあるのか理解し、大きなリターンを狙っていくことが海外投資の醍醐味とも言えるでしょう。
今回は海外投資の5つのリスクと、積極的に投資していくべき理由について解説します。
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為替リスク
「株価」+「為替レート」
海外投資の代表的なリスクは「為替リスク」です。
海外に投資をする際に現地通貨で投資をしますので、やめる時に日本円に戻す必要があります。例えば米国株に投資をするなら、始める時に日本円から米ドルに両替して、やめる時に米ドルから日本円に両替します。
この投資を始める時とやめる時の為替レートの差によって、利益が出たり損失が出たりするというのが為替リスクです。
リスクというと一方的に損するイメージがありますが、利益が出ることもあります。リスクとは値動きを指すのです。
つまり、「株価」だけではなく「為替レート」の動きによっても損益が発生しますよ。というのが為替リスクなのです。
為替リスクの本質とは
為替リスクがあるから海外投資が一方的に不利になる、というものではありません。為替レートの動きによって利益が出ることもあるのですから。
ただし、為替というのは国同士の間の通貨の話ですので、関係する事象が多すぎてどうなるかは誰にも予想することはできません。
すなわち、為替リスクがあることでランダム要素が追加されるという風に覚えておくといいでしょう。
カントリーリスク
国特有のリスク
続いてのリスクはカントリーリスクです。カントリーと名前についている通り、投資先の国の政治状況や経済状況によって価格が大きく変動する可能性があるということです。
例えば、投資先の国で戦争が起こったり、革命が起こったりすることで株価が下落してしまう可能性もあります。
もしくは洪水や地震といった天災による影響も考えられます。投資先の国に固有の事象には注意する必要があるのです。
そんなに気にする必要はない
しかし、言ってしまえばカントリーリスクはそんなに気にする必要はありません。
日本だって数少ない地震が発生する国ですし、台風もよくきます。そういう意味ではカントリーリスクは高いと言えるでしょう。
海外投資の際にカントリーリスクがよく出てくるのは慣れていない海外の国だからというだけです。過度に心配する必要はないのです。
税制的なリスク
日本における株式投資では、一般的に申告分離課税の20.315%が適用されます。
しかし、海外の株式では税制が異なることもありますし、自分がどの国に住んでいるかによっても納めるべき金額というのは変わってきます。
これはリスクというより、確認事項が一つ増えるという意味合いが強いでしょう。
もちろん税制を守るのは重要なことですので海外投資の際はきちんと確認するようにしましょう。
情報が上手く入手できないリスク
海外投資の現実的な問題として情報がうまく入手できないリスクもあります。
日本で得られる情報が現地に比べて遅かったり、また言語の問題で正確に理解できないということも考えられます。
英語圏の国であればまだどうにかなると思いますが、現地の言葉が主流である国ではなかなか苦労することが予想されます。
たとえば日本も日本語が分からないと投資するのが難しい国であったので海外投資から守られてきたという歴史があります。しかし、近年では英語の情報も多くなり海外投資家の数も増えてきました。
どんな国であっても、いずれは市場が開放され海外投資家の数は増えていくものです。ですので、最初は苦労するかもしれませんが、気になる国があったら積極的にチャレンジしていきしょう。
事務手続きが上手くいかないリスク
海外投資においては事務上の手続きで困ることも考えられます。
現地の証券会社を利用する場合は、ビジネス習慣の違いであったり言語の違いであったりと、なかなかスムーズにいかないことも多いでしょう。
そんなときは、海外投資を専門にしている日本の会社を利用するといいでしょう。海外旅行に行くときに自分でホテルやレストランを予約するのではなく旅行代理店に任せるイメージですね。
日本のプロがサポートしてくれますので、安心して海外投資を行うことができます。
それでもなぜ海外に投資するのか?
海外投資では大きなリターンが狙える
これまで見てきた通り海外投資には手間がかかる部分もあります。
ですが、なぜそれでも海外投資は積極的にやるべきなのでしょうか?・・・答えは簡単。大きなリターンが狙えるからです。
海外投資のリスクとして5つのリスクを見てきましたが、見方を変えればどんな投資にも共通するリスクも多いです。海外投資が極端にリスクが大きいという訳ではありません。
投資である以上、海外投資も日本の国内投資も同じようにリスクはあります。その中で大きなリターンを狙える海外投資は非常に魅力的な投資となっているのです。
日本人だからといって日本にこだわる意味はない
日本人に生まれたからといって日本国内の投資にこだわる必要はありません。
例えば、千葉県出身だからといって千葉県の不動産や会社にしか投資しない人はいませんよね?
東京や大阪、名古屋、リターンが狙えるならどこの不動産や会社であっても投資していくはずです。同じように日本人だからといって日本に止まるのではなく、リターンが狙える海外にも積極的に投資していくべきなのです。
世間の言う常識や通説に惑わされず自分の道を突き進むことで成功を勝ち取りましょう。