株式投資を成功させるにはどうすればいいのか。偉人に学ぶことによってその成功率はぐんと高まります。
世界で1番著名な投資家ウォーレンバフェット。彼も自分一人だけの力で自分の会社「バークシャー・ハサウェイ」を作り上げたわけではありません。
いつも横にはチャーリーマンガーという偉大な投資家がいたのです。
今回はチャーリーマンガー残した名言から、投資を成功させる7つの秘訣を紹介します。
別のファンドマネージャーについても別記事で解説していますので良ければそちらも合わせてご一読ください。
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自分の能力の認識
マンガーが言っているのは、自分が知らないという事実をはっきりと認識し、分からないものに投資をするような愚かな行為はしてはいけない、という事です。
1990年代後半にITバブルが盛り上がっていたころ、非常に多くの優秀な投資家たちがインターネット銘柄に我先にと投資しました。
しかし、マンガーはインターネットに関する知識が何もなかったため、自分の能力を超えていると判断し投資を行いませんでした。
ウォール街の投資家たちはこぞってマンガーを批判しましたが、結果はご存じの通り。ITバブルははじけ株価は暴落しました。
マンガーは自分の能力をきちんと認識することで資産を守る事が出来たのです。
情熱が成否を左右する
マンガーはビジネスで成功するには情熱を持たなければならないと何度も指摘しています。
情熱を持っていれば、仕事は単なる仕事ではなく人生そのものになるのです。
情熱を持って仕事している人は、家にいるよりも職場にいた方が楽しいし、仕事に対する情熱が人生を牽引しているのです。
知性よりも何よりも、情熱が成否を左右するのです。
バイ・アンド・ホールド
素晴らしい企業の株式を適正な株価で手に入れることが出来たなら、そのまま持ち続け利益が積みあがっていくのを見守るのが賢い方法です。
企業に本質的な価値があれば時間がたてばたつほど株価は上昇していきます。
バークシャー・ハサウェイがコカ・コーラ株を購入したのは1988年ですが、その後もずっと保有し続けています。
また、ウェルズ・ファーゴ銀行株を初めて購入したのは1990年ですが、こちらも保有し続けています。
どちらも、上昇相場や下降局面がありましたが長期的に見ると上昇を続けています。
利回りにすると、コカ・コーラ株は年利10%、ウェルズ・ファーゴ株は7.5%をたたき出したと言われています。
「素晴らしい企業の株を適正な価格で購入する」これが何よりも大切なのです。
チャンスを逃さない
大きな可能性のある企業に投資する機会にめぐりあったら夢中になって投資しなければなりません。
チャンスは全力でモノにしなければいけないのです。
問題は、そういうチャンスはたいてい株式相場が下落している局面で訪れるので積極的に買い進むのが難しいという事です。
多くの人が投資を怖がり、世の中もそういう風潮であるとその中で自分の決断を信じて、みんなと異なった行動をするのは困難です。
ですが、人と違う行動をする事を怖がってはいけないのです。目の前にあるチャンスは全力でつかみ取りましょう。
一歩ずつ着実に進む
ウサギとカメのお話しにもありますが、人生は一歩ずつ確実に前に進む事が大切です。
ウサギの方がカメよりも足が速く、最初は大差をつけますが、最終的には一歩一歩着実に進むカメに追い越されてしまいます。
マンガーも元々は弁護士として働いていたために、株式投資の知識の吸収は一歩ずつでした。
弁護士業をしながら1日1時間、勉強すると決めました。
最初の頃は全く進まなかった株式投資の勉強ですが、何年も続けるうちに数千冊分もの知識が蓄積されていきました。
異なる分野の知識が相互作用をもたらしたり、まるで資産運用の複利運用のように加速度的に知識の量が増えていったのです。
マンガーは90歳を超えたいまのほうが50歳の時よりも投資家としてずっと成長したと言っています。
まさに、毎日一歩、着実に進むことの大切さを教えてくれています。
愚かさを認める
失敗から学ぶことが出来るのは、きちんとその失敗の責任を受け入れ原因を検証した人だけです。
他人のせいにしたり、責任から逃れようとするのは学ぶ機会を失う行為で、あまりにもったいない行動です。
バークシャー・ハサウェイの報告書でも、いつもマンガーとバフェットの失敗例および教訓が記載されています。
誰しもが、失敗という教訓から学びを得ているからこそ、同じ過ちを繰り返さないようにできるのです。
株式は企業の所有権
ウォーレン・バフェットの師であるベンジャミン・グレアムは株式を保有することは企業の一部を所有することだと考えました。
株を買う事が企業の一部の所有権を持つのであれば、株価が適正なのか割高なのか割安なのか判断できます。
長期的な視点から見てその会社にいくらの価値があるのか。その金額と時価総額を比較する訳です。
会社の価値が時価総額を上回っているなら割安な状態なので買っても良い銘柄です。反対に株価が高くて時価総額の方が大きいなら買ってはいけない銘柄です。
そして、永続的な競争優位性のある会社を見つけたなら。これはずっと見守り続け、株価が適正もしくは割安なタイミングで購入するべき銘柄となります。
永続的な競争優位性とは長きにわたり成長を続けられるだけの耐久性があるかどうかです。
バークシャー・ハサウェイが投資してきた会社は50年以上にわたり同じ商品やサービスを提供してきました。
コカ・コーラ、ウェルズ・ファーゴ銀行、アメリカン・エキスプレス、リグレー・ガム。
本当に長期にわたって価値を持ち続ける企業であれば、時間は投資家にとって大いな助けとなるのです。
まとめ
今回はバフェットを支えた偉大な投資家チャーリーマンガーの投資理念について学びました。
示唆に富んだ内容で、いち個人投資家にとっても非常に役立つ内容となっています。
ぜひ参考にしてみて下さい。