株式投資の醍醐味と言えば、将来急成長する株式を見極めることですよね。
上手くいけば大きな儲けを得られますし、新しい技術の支援にもなります。
近年、注目されている技術と言えばITです。アマゾンやアップルのように、躍進する次世代のIT関連株はどのような企業でしょうか。
今回はこれから成長が見込まれるIT関連株について考えてみたいと思います。
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IT関連株の繁栄
2000年ごろのITバブル
まずはこれまでのIT関連銘柄の繁栄を見てみましょう。
インターネットは1990年代から商業的な運用が始まりました。当時は電子メールのようにわずかなデータのやり取りしかできず、ファックスの方が優れていると揶揄する声もあったほどです。
新技術への民衆の反応というのはどうしても一歩遅れるものですから仕方ないかもしれませんね。
ですが、結果はみなさんご存じの通り写真や動画などのやり取りも可能となり、、インターネットは急速に発展を遂げ存在感を増していきます。
それは、株価にも反映され2000年ごろにはITバブルが発生しました。インターネット関連銘柄の株価が高騰したのです。
しかし、当時は期待先行の買いが相次いだためあえなくバブルは崩壊してしまいます。
今や世界のトップ企業はIT関連株
有象無象のIT関連株があったためバブルは崩壊してしまいましたが、本当に実力のある企業は今も生き残っています。
生き残っているどころか、世界のトップを走っています。
世界の時価総額ランキング上位10位を見てみましょう。
企業名 | 時価総額 | 国 |
マイクロソフト | 1兆442億ドル | アメリカ |
アップル | 9627億ドル | アメリカ |
アマゾン・ドット・コム | 9234億ドル | アメリカ |
アルファベット | 8441億ドル | アメリカ |
フェイスブック | 5541億ドル | アメリカ |
バークシャー・ハサウェイ | 5042億ドル | アメリカ |
テンセント・ホールディングス | 4554億ドル | 中国 |
アリババ・グループ・ホールディングス | 4478億ドル | 中国 |
JPモルガン・チェース | 3763億ドル | アメリカ |
ビザ | 3531億ドル | アメリカ |
このように世界の時価総額ランキング上位は軒並みIT関連銘柄が並んでいます。
やはり、時流を捉えた技術を発展させた企業が世界を制するのです。
では、これからの成長が期待される新技術にはどのようなものがあるのでしょうか。
ディープランニングで人間を超える?
ディープランニング技術
ディープランニング技術の発明によって、人間が教えなくても自動的な学習が可能となりました。
これによって人工知能は飛躍的に発展しました。
有名なのはアルファ碁というディープランニング技術を用いた人工知能が、囲碁の世界チャンピオンに勝った例です。
囲碁は碁石をおける箇所が非常に多く、コンピューターの演算量が膨大になるため、人工知能が人間に勝のは不可能だと言われていました。
ディープラニング技術はこれまでの常識を覆してしまったのです。
NVIDIA(エヌビディア)の自動運転
こういった新技術の開発というのは多数の企業で進められています。
例えばアメリカのNVIDIA(エヌビディア)ではディープランニングを用いた自動運転技術が研究されています。
人間が運転した際の挙動と、車に搭載されたカメラの映像をマッチングすることで細かいルールを教えなくても自動で安全な運転を学習することができます。
富士通のプロセッサ開発
もちろん日本も負けていはいません。そもそもディープラニング技術の原型は日本人の発明です。
1979年に福島邦彦氏が発表したネオコゴクニトロンが元になっていると言われています。
また、日本企業では富士通がディープランニング専用のプロセッサを開発しています。
1億倍速い量子コンピュータ
量子力学の原理を応用したコンピュータ
量子コンピュータという技術もあります。通常のコンピュータであれば「0」と「1」のデジタル信号で情報をやり取りします。
一方、量子コンピュータは「0」でもあり「1」でもある量子ビットを処理に用います。
この技術によって量子コンピュータは通常のコンピュータより1億倍速い処理速度を実現できると言われています。
日立製作所の新技術開発
日本企業でも日立製作所が量子コンピュータの開発を進めています。
日立製作所はCMOSと呼ばれる半導体回路を使うことで、コンピュータの小型化と室温環境での使用を実現しています。
これからはIoT(Internet of Things)=モノのインターネットの時代です。
多種多様なモノがインターネットでつながる時代において、高速演算できる量子コンピュータ技術は大いに役立つことでしょう。
経産省の発表する「攻めのIT銘柄2019」
「攻めのIT銘柄」29社はこちら
こういったIT関連株への注目を踏まえて、経産省では「攻めのIT銘柄」を発表しています。
積極的にITを活用していて、中長期的に企業価値の向上が期待できる銘柄群です。
気になる結果はこちらです。
(出典:経済産業省 攻めのIT経営銘柄2019)
パッと見だとITと関係なさそうな企業群も選ばれていますね。
そして、新規で受賞している企業もありますし、連続で受賞している企業もあります。連続して選ばれている企業は、継続してITに力を入れている企業だということですね。
新規企業も継続企業も上記の29社は、経産省がIT銘柄として選定している企業群になりますので、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
グランプリを受賞「ANAホールディングス株式会社」
ちなみに、29社の中でグランプリをとったのはANAホールディングスです。
(出典:経済産業省 攻めのIT経営銘柄2019)
ANAの業務内容はご存じの通り空運業です。日本と世界をつないでくれています。
IT銘柄でグランプリをとるのは意外かもしれませんが、空港オペレーションやデジタルサービスプラットフォームなどITが活躍する場面は数多くあります。
全社をあげてイノベーションに取り組む姿勢が評価されました。
飛行機をITで管理する。まさにIoTの時代を象徴する企業かもしれません。
まとめ
IT関連銘柄というとベンチャー企業を思い浮かべるかもしれませんが、「攻めのIT銘柄」にもあったように大きな企業もたくさん含まれています。
昔からの大企業もIT技術を利用して躍進を遂げようとしているのです。
固定概念にとらわれず視野を広く持つことで意外なお宝株を発見できるかもしれません。
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新しい技術の発展はワクワクしますね。10年後にはどんな技術やサービスが生まれているのでしょうか。