世界的に見て日本人は金融リテラシーが低いと言われています。
米国では資産運用が身近にあり、資産運用に取り組んでいる人も、資産運用で成功している人も多いです。
その理由は国民性の一言で片づけられてしまうことがありますが、決してそんなことはありません。
米国も30年ほど前までは資産運用をしている人が少なかったのですから。
日本人もきちんと正しい知識を身につければ資産運用で良い成果を残せるはずです。
今回は米国に学び、われわれが日本人が資産運用で成功するにはどうすればいいのか解説していきます。
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日本とアメリカで資産運用はどこがちがうの?
日米の金融資産を比較してみよう
(出典:日本銀行調査統計局)
まずは日本とアメリカで資産をどのように運用しているのか比較してみましょう。
図を見れば一目瞭然ですね。日本人は50%以上を現金や預金にあてているのに対し、アメリカ人の現金・預金はわずか13%です。
アメリカ人は金融資産の大部分を資産運用にあててていることが分かります。
日本人は失敗するからやらない。アメリカ人は成功するから運用する。
では、なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか?
本当に「国民性の違い」なのでしょうか?
いいえ。理由は国民性ではありません。ここまでの差が生まれてしまった理由は「成功体験の違い」にあります。
日本人は相談しない。アメリカ人はプロに相談する。
日本人は資産運用を始めるとき専門家に相談しません。
上図を見て頂ければ分かるように、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談した人はわずか5%に過ぎません。
ほとんどの人が誰にも相談しないか、家族に軽く相談するにとどめているのが現状なのです。これでは、日本人が資産運用で成功するはずもありません。
一方、アメリカ人は資産運用をする際にはファイナンシャルアドバイザーなどに相談してから開始する人がほとんどです。
この差が結果になって表れていると言えます。
20年間の資産運用でどれだけ資産がふえるのか
日本とアメリカの資産の増え方の違い
(出典:金融庁)
それでは、日本とアメリカの過去20年間の資産の増え方について見てみましょう。
その差は一目瞭然どころではないですね。まず運用リターンでどれだけの差が出ているのでしょうか。
- 日本:1.15倍
- イギリス:1.63倍
- アメリカ:2.32倍
結果を見ると悲しいですね。続いて、貯蓄なども含めた金融資産全体の推移を見てみましょう。
- 日本:1.47倍
- イギリス:2.27倍
- アメリカ:3.11倍
例えば、スタート時点で1,000万円あったとしましょう。
日本人は20年たって1,470万円にしかなっていないのに対し、アメリカ人は3,110万円まで増えているのです。その差は2倍以上です。
いかに資産運用が大切かが分かりますね!
プロを上手く使えるアメリカ人
このように資産運用でアメリカと大きな差をつけられている日本人ですが、アメリカ人も初めから資産運用に積極的だったわけではありません。
30年ほど前までは日本とほとんど変わらない状況でした。
それが、資産運用の専門家たちの登場によって変わっていったのです。
それでも、金融リテラシーという意味でいくと、今でも日本人とアメリカ人はそんなに差がないかもしれません。
ただ、たった一つの決定的な違いは「アメリカ人は自分たちの資産形成のためにプロを上手く使える」ということなのです。
アメリカでは大学も立派な資産運用のプロ
アメリカの大学は寄付金を積極的に運用する
アメリカでは大学も機関投資家として強烈な存在感を示しています。
OBなどの寄付金をもとに基金や財団を作りそれを資産運用していくのです。
大学の資産運用の特徴は長期的な資産運用ができることです。もとが寄付金ですから返済期限がないためです。
各大学の運用成績
続いてアメリカの大学の運用成績を見てみましょう。
年換算リターン | 累積リターン | |
S&P500 | 7.0% | 385.0% |
ハーバード大学 | 9.5% | 617.5% |
イェール大学 | 12.1% | 974.9% |
こちらは1998年から20年間の運用成績です。
S&Pが385.0%と増えておりこれでも十分すごいのですが、イェール大学にいたっては974.9%と圧倒的な実績を残しています。
このようにアメリカの名門大学は本当にすばらしい運用成績を残しているのです。
イェール大学の気になる運用先とは
イェール大学のポートフォリオ
そうなると気になるのがイェール大学の運用先ですよね?
イェール大学のポートフォリオは次のようになっています。
ヘッジファンドとプライベートエクイティで56%を占めています。プライベートエクイティも資産運用のプロでヘッジファンドの一種です。
つまり、アメリカの中でも有数の運用実績を残しているイェール大学でさえ、資産の半分以上を資産運用のプロに任せているのです。
やはりアメリカという国は、個人レベルで見ても大学のような機関投資家レベルで見ても、運用のプロを使うのが上手いと言えます。
日本人が資産運用で成功するたった1つの秘訣とは
運用のプロ「ヘッジファンド」に任せるのがベスト
それでは、日本人が資産運用で成功するにはどうすればいいのでしょうか。
答えはもう一つですね。
アメリカ人のように「資産運用のプロを上手く使う」のです。特に「ヘッジファンド」に任せれば間違いないでしょう。
これは、イェール大学のポートフォリオが証明しています。
非常にシンプルな心がけ一つで資産運用の成果は劇的に変わります。
あなたもぜひ「運用のプロを上手く使う」ことに挑戦してみて下さい。
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