人生で一番大きな買い物と言えば自宅の購入でしょう。いつかはマイホームを持ちたい、そう思っている人も多いのではないでしょうか。
また、ケガや病気になったらどうしよう、死んだらどうしよう、そんな不安を解決するために保険があります。
日本人は世界の中でもとても高い加入率となっており、多くの人が保険に加入しています。
ですが、家の購入と保険への加入は、最もやってはいけないお金の使い方です。その7つの理由を解説していきます。
家を購入することのメリット
家賃を払わなくていい
まずは、家を購入することのメリットから考えていきましょう。
一つは、家賃を払わなくていいことです。賃貸物件に住んでいる人の月々の支出の中で、一番大きいのは家賃でしょう。
この支払いがなくなるということは分かりやすいメリットになります。
家を持っているというステータス
ですが、家を購入することの一番のメリットはこれかと思います。
「マイホームを持っているという精神的高揚感」
これです。家賃を払わなくていいとか経済的なお話しは関係ありません。家を持っている。それが嬉しい。
この精神的な充足が家を購入することの一番の効果なのです。
家を持っていると言いたい人は買うしかないかもしれませんが、そうでない人は冷静に家を購入することのデメリットにも目を向けてみましょう。
家を買ってはいけない4つの理由
銀行や不動産会社への余計な費用がかかる
賃貸だとお金をどぶに捨てるようなもの。自宅を購入すれば自分のものになるからその方がいいという人がいます。
ですが、自宅を購入する際にも、家そのもの以外にも様々な諸経費がかかっています。
まず一括で家を買える人はそういないですから普通の人はローンを組みますよね。そうすると銀行に金利を支払い続ける必要があります。
さらに、住宅の購入に当たっては不動産会社への仲介手数料や登記手数料などで物件価格の7%~10%近くがかかると言われています。
例えば4000万円の物件を35年ローンで買ったとすると、なんやかんやで7000万円ほどかかってしまうのです。
物件そのもののお金以外に3000万円もの費用がかかる。これが果たしてお得と言えるでしょうか。
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家賃を払わなくても維持コストはかかる
持家を購入すると家賃は支払わなくていいですが、維持コストはかかります。
住宅ローンを組むには団体信用生命保険(団信)に入らなければいけないので保険料がかかります。
物件を保有しているので固定資産税もかかります。
家の外壁にひびが入ったりペンキを塗り替えたりといった修繕費もかかります。
家を購入したからといって毎月の支払いがなくなる訳ではないので要注意です。
住みたい家の条件は変わる
持家の大きな弱点は一度買ってしまうと手軽に引っ越しができない点です。
- 転勤になってしまった
- 子供が大きくなってもう少し広い家に引っ越したい
- 子供の学校の都合で駅近物件に引っ越したい
- 病気になってしまって今の場所では生活に不便だ
- 年を取ってしまって家の内装をバリアフリー化したい
などなど、住む家を変えたくなる条件というのは簡単に発生します。むしろローンを組んでいる35年の間引っ越さなくていい状況の方が珍しいです。
賃貸であればその時の条件に合わせて一番いい物件を探せばいいですが、持ち家ではそれが難しいです。
持家はすぐに現金化できない
持家はすぐに現金化することができません。
人に貸すにしても入居者を見つけなければいけませんし、誰かに売却するにしても買ってくれる人を見つけなければいけません。
そうはいっても空き家のローンを支払い続けるわけにもいかないので、泣く泣く安い値段で損失を出しながらも売却するというのもよく聞く話です。
家を購入するというのは実はリスクがいっぱいの行為なのです。
保険に加入してはいけない3つの理由
保険は「負の宝くじ」
保険は「負の宝くじ」と言われています。なぜなら、死亡してしまった時など、何か悪いことが起きた時でないと儲からないからです。
保険は、保険会社がやっていけるように保険料が設定されています。
そのため、われわれが健康に生きている限りは必ず損をする設計になっています。とは言え、保険なんてそんな高いものじゃないからと気にしない人もいるかもしれません。
ですが、仮に月々に2万円の支払いであっても40年支払い続ければ1000万円です。実は保険はめちゃくちゃ高いものだと思って本当に必要かどうか一度検討してみて下さい。
大きな病気になって保険に入っていなくても大丈夫
大きな病気になった時に、医療保険に入っていないと心配だという人もいるかもしれません。
ですが、安心して下さい。健康保険に入っている人であれば「高額療養費制度」というものがあります。一定の額以上は払い戻しが受けられるのです。
(出典:ソニー損保)
収入によって条件は異なりますが年収600万円の方であれば、最大でも8万円強しか医療費を支払う必要はないのです。
みなさん健康保険には入っているでしょうから、これに加えてあえて民間会社の保険に入る必要はありません。支払う保険料があまりにももったいないです。
保険料の半分以上は保険会社の儲けになっている
そして、保険に入るべきではない極めつけの理由はこちらです。
支払っている保険料の半分以上は、保険金のために積み立てられているのではなく、保険会社の儲けになっています。
会社である以上、保険会社の儲けがあるのは当然です。ですが半分以上というのはあまりにも高すぎます。取りすぎです。
その証拠に保険会社の給料は高いです。40代以上ですと、年収1000万円は普通に超えますし、歩合制を取り入れている会社では年収5000万円といったセールスマンまでいます。
これらの給料はみなさんの支払う保険料から賄われているのです。
保険会社は支払った保険料の使い道を公開していません。ブラックボックスとなっています。
保険会社が手数料を公開していない上に高額だと推察される以上、保険には絶対入るべきではないのです。
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まとめ
家の購入、保険の加入、どちらも多くの人がやっています。
そのため、疑問を持たずに家を買った、保険に加入した、という人も多いのではないでしょうか。
ですが、どちらも本当に必要な人というのは非常に少ないです。
家であれば、どうしても家を購入して精神的な充足を感じたい人ですね。
保険であれば、養うべき家族がいて子供が小さい・奥さんの収入がないといった人くらいでしょうか。そういった人はネットで掛け捨ての生命保険に子供が自立するまでの10年~20年入れば十分です。
一般常識に惑わされず本当に自分に必要なのかどうかを考えてみることが重要です。