資産運用を始めたいけど、損失を出すのはいやだ。大失敗した人の話も聞くしどうしよう。
そんな風に感じている人もいるのではないでしょうか。
実は資産運用で大失敗するパターンは決まっています。それを避ければ資産運用を怖がる必要はありません。
今回は、失敗してしまいがちな5つの投資手法を説明します。これらの投資手法は選ばないようにしましょう!
関連記事
『資産運用で儲けようとすると必ず失敗する!初心者がハマる3つの罠とは』
『資産運用で困ったらどこに相談すべき?本当にあなたを助けるアドバイザーとは』
FXで大失敗
外貨を売買できるFX
FXは米ドルやユーロなど外貨を売買できる投資手法です。
例えば米ドルを買って、円安になったところで日本円に戻せば利益が出ます。
ここまでは、特に怖いところはありません。外貨預金と大差ないですね。
ただ問題なのはここからです。
25倍までかけられるレバレッジ
FXの大きな特徴として、レバレッジを大きくかけることができます。
「レバレッジをかける」とは借金して資産運用をすることです。
FXでは25倍までレバレッジをかけられますので、100万円あれば2500万円分の取引を行うことができます。
元手が大金でなくても巨額の取引ができてしまうのがFXの恐ろしいところです。
一日で2000万円の損失も・・・
仮に1000万円を元手に25倍のレバレッジをかけて、米ドルを購入したとしましょう。
レートは1ドル100円だったとします。そうすると、2億5000万円で250万米ドルを購入することができます。
そしてレートが円安方向に動き、1ドル100円だったレートが101円になったとすると、250万米ドルが2億5250万円になって戻ってくる計算になります。
1000万円の元手に対して250万円の利益になります。+25%と恐ろしい割合ですね。レートが逆に動けばもちろん同じだけ損失も発生するのです。
そして、ときに米ドルレートは激しく動くこともあります。
イギリスのEU離脱が発表された日、なんと一日で最大約8円、円高方向に動きました。
計算すると、250万米ドルが2億3000万円にしかなりません。つまり、たった一日で2000万円の損失が発生してしまったのです。
これだけ大損する可能性を秘めているのがFXなのです。あまりにもハイリスクなのでFXは選ばないようにしましょう。
レバレッジがかかった投資信託で大失敗
投資信託は安全ではない
同じようにレバレッジがかかった資産運用は危険です。
一見、安全そうに見える投資信託でもレバレッジがかかった商品は存在します。
銀行や証券会社からおすすめされたとしても、レバレッジありの投資信託は絶対に選ばないようにして下さい。
4.3倍ブルは負けやすい
レバレッジがかかった投資信託でよくあるのが、「SBI日本株4.3ブル」のように日本の株式市場全体の4.3倍の動きをするものです。
詳しい説明は省きますが、こういった商品は長期間保有すると単純に損しやすいです。
例えば、株式市場が100からスタートして上下しながら、また100に戻ってきた場合でも、4.3倍動く投資信託は損することがあります。
イメージはこちらです。
(出典:交付目論見書)
このように4.3倍ブルは損しやすいのです。
損しやすいのもレバレッジをかけていることが原因です。レバレッジをかけた投資信託は選ばないようにしましょう。
株式の信用取引で大失敗
3.3倍までかけられる信用取引
株式でもレバレッジをかけた取引をすることができます。
それが信用取引と呼ばれるものです。信用取引では、最大3.3倍までの取引が可能です。
何度も言っている通り、レバレッジが大失敗の主要因です。株式投資においても信用取引は選ばないようにしましょう。
仮想通貨で大失敗
2017年に高騰したビットコイン
レバレッジ以外にも危険な取引はあります。
最近はやったものだと仮想通貨への投資です。仮想通貨は、2017年に大きな値上がりをみせ大いに話題となりました。
メディアでも頻繁に取り上げられ、2017年には仮想通貨への投資で億万長者になった人もたくさん生まれました。
2018年は76%の下落
しかし、2018年に入るとブームは収束し、年間を通して76%も下落しました。
投資家へのアンケート調査によると、1,000万円以上の損失を出した人が18.2%と驚愕の水準になりました。
一度、1000万円も損を出してしまうと取り返すのはなかなか厳しいです。
仮想通貨は投機目的の投資家が多く、値動きが激しいのが原因です。
値動きが激しい商品に手を出すと大失敗の可能性が高まります。仮想通貨のように値段が大きく動く投資には手を出さないようにしましょう。
おいしい投資話にだまされて大失敗
意外とひっかかってしまう「おいしい投資話」
さいごに、意外とひっかかってしまうのが「おいしい投資話」です。
そんなのに騙されるわけないだろうと思うかもしれませんが、これがこれが多くの人が騙されてしまうのです。
騙すほうも上手ですからね。とくに自分は騙されるわけないという人ほどひっかかりやすいので注意して下さい。
元本保証には気を付けろ
では、具体的にどんな投資話はやめたほうがいいか解説します。
まず一つ目は元本保証です。
例えば、不動産投資であれば家賃保証です。家賃保証をしていた会社が運営に行き詰まり、投資家に支払うと約束していた家賃を払えなくなる。こういったことは良くあります。
そうなると、借金だけが残ってしまいます。実際の事例である投資家は、家賃保証がなくなったことで毎月100万円を支払う借金だけが残ったと言っていました。こうなってはもう自己破産するしかないかもしれません。
そもそも、投資なのですから元本が保証されていないのは当たり前です。入居者がどれくらい入るかなんて分からないですから家賃保証なんてできるわけないのです。
元本保証をうたっている企業は悪く言えばウソをついていることになります。そんな企業がしている約束なんて、少し経営が傾けば簡単に破られてしまいます。家賃保証に何の意味もないのです。
元本保証という「おいしい話」には騙されないようにしましょう。
月々の配当には気を付けろ
もうひとつよくあるのが毎月高額の配当が出ますよ、という「おいしい話」です。
例えば、100万円出資すれば、毎月5%の配当がつきますよ。何もしなくても毎月5万円儲かりますよ。という話です。
最初は半信半疑で投資を始めると、本当に5万円振り込まれるわけです。それで、すっかり信用して1000万円、2000万円といった大金を預けてしまうワケです。
実際には、投資やビジネスなどは行われておらず、新規の出資者のお金を既存の出資者の配当に回しているだけです。
そのため、新規の投資家が集まり続けているうちは一見大丈夫なようにも見えるのですが、すぐに立ち行かなくなります。
多少の配当は振り込まれるかもしれませんが、元本はまず返ってきません。大失敗しないためには、毎月5%の配当がもらえるといった「おいしい話」には引っかからないようにして下さい。
まとめ
資産運用で大失敗してしまう話もありますが、パターンは決まっています。
楽して一発で大儲け!みたいな投資や、普通に考えたらありえない「おいしい投資話」ですね。
今回ご紹介した5つのパターンをやらないようにすれば、そうそう大失敗することはないでしょう。
ぜひ健全な資産運用で、資産運用の楽しさや有意義さを感じてみて下さい。
関連記事
『まとまったお金の預け先はどこがベスト?初心者にはヘッジファンドが絶対おすすめな理由とは』
『手数料から読み解くヘッジファンドでの資産運用が上手くいく3つの秘密を大公開』