元本保証の投資は甘い罠!絶対に選んではいけない4つの落とし穴について解説する

こうき
元本保証と資産運用は両立しません。元本保証の4つの落とし穴を解説します!

 

投資をして資産を増やしたいけど、損をしてしまうのはイヤだ。

 

何とか損失を出さずに利益を出せる方法はないものか。そんな時に気になるのが元本保証の運用ですよね。

 

元本を減らさずに利益を出す運用ができたらなんとすばらしいことでしょうか。

 

しかし、「元本保証の投資」にはキケンがいっぱいです!元本保証という甘い響きに騙されないようにしましょう。

 

元本保証の投資でありがちな4つの落とし穴について解説していきます。

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落とし穴①あまりにも小さすぎる利益

元本保証ではあるが・・・

まず一つ目の落とし穴です。元本保証ではあるが、あまりに利益が小さいためとても投資とは呼べない、というものです。

 

確かに高い確率で元本は守られるのですが、利益があまりにも小さいのです。

 

では、どういった投資が該当するか見てみましょう。

 

銀行預金

銀行預金がその最たる例でしょう。銀行預金は皆さまご存じの通り元本保証ですね。

 

仮に銀行がつぶれてしまったとしても、ペイオフ制度により1000万円までは保証されています。

 

もっとも安心してお金を入れることができる商品でしょう。

 

ですが一方で、年間の金利は0.001%です。1000万円を預けても年間100円にしかなりません。

 

まるで資産が増えないのが銀行預金なのです。

 

物価上昇に負ける銀行預金

これだけ資産が増えないと、増えないどころかむしろ実質的には資産が減る可能性が高いです。

 

日銀の物価上昇目標は2%です。仮にこれが達成されたとしましょう。

 

もともと100万円の車が来年には102万円になっています。

 

一方で銀行預金に入れておいた100万円は100万10円にしかなっていません。これでは車の価格の102万円に届きませんね。

 

100万円の現金で100万円の車を買えていたはずが、来年には買えなくなってしまうのです。実質的な預金の価値は減少しています。

 

預金に入れておけば安全という訳ではないので注意して下さい。

 

こうき
預金では利息が小さすぎて高確率で物価上昇に負けてしまいます。

 

落とし穴②拘束期間が長い

満期保有の条件を見逃すな

二つ目の落とし穴は何でしょうか。

 

元本保証に見えるけど、満期保有という条件が付いているものです。

 

時間の制約というのは思いのほかやっかいです。銀行預金のようにすぐに引き出せる商品とは全く異なりますので注意しましょう。

 

債券

具体的には、債券が該当します。例えば社債なんかがそうですね。

 

社債の具体例を見てみましょう。

 

(出典:マネックス証券

 

要点をまとめると次のようになります。

 

  • 年間1.20%~1.80%の利率(発行時には具体的に決定)
  • 7年間保有すると元本も満額返ってくる
  • 途中で解約すると元本割れの可能性がある

 

7年間保有するのは意外と大変

要注意点としては、7年保有しなければ元本が返ってこないという点です。

 

みなさんが思っているよりも、7年ものあいだ資金を寝かせておくというのは大変です。

 

思わぬ事情で資金が必要になることはよくあります。そして、途中解約をしてしまうと損が出てしまうのです。

 

拘束期間を考慮せずに、安易に元本保証だと思わないように注意しましょう。

 

こうき
元本が戻ってくるためには、例えば7年間という拘束期間があります。事情により途中解約をせざるを得なくて損失が出るケースは非常に多いです。

 

落とし穴③実は元本保証じゃない

幻の元本保証

3つ目の落とし穴は、幻の元本保証です。

 

いっけん元本保証の商品にみえるのですが、実態はまったくをもって元本保証ではないという商品です。

 

よく理解せずに買ってしまう投資家が非常に多いので注意して下さい。

 

外貨建て保険

一番よくあるのが外貨建て保険です。

 

数字の見せ方がうまく、営業員に言われたらほとんどの人が安全で利回りの良い商品だと錯覚してしまうと思います。

 

営業マン
外貨で運用するので日本の利回りよりずっとお得ですよ。
営業マン
満期まで保有すれば2倍近くになりますよ。

 

実際には複雑な商品内容となっており、保険会社だけが儲かる仕組みとなっています。

 

初期手数料だけでも7%近く取られていると言われています。さらに、元本が戻ってくるのためには、20年~30年といった長い期間が必要です。

 

そして、極めつけはあくまで外貨建てで元本が返ってくるだけなので、為替が円高に動いていたら大損してしまうのです。

 

外貨建て保険の三重苦

外貨建て保険の懸念事項は次のようになります。

 

  1. 手数料が高い。初期手数料だけでも7%ほど。その後も20年~30年にわたって払い続ける。
  2. 拘束期間が長い。元本が返ってくるためには20~30年の期間が必要。社債の比ではない。
  3. 外貨建てで元本が保証されているだけ。為替はどちらに動くか分からないので大損する可能性もありギャンブルに近い。

 

このように、ハッキリ言って外貨建て保険には悪いところが詰まっています。絶対に選ばないようにしましょう。

 

こうき
外貨建て保険は元本保証で安心に見えて悪い条件がそろっています。絶対に選ばないようにしましょう!

 

落とし穴④元本保証にみせかけた詐欺商品

高利回りをうたう詐欺

そして、最後の落とし穴は詐欺商品です。

 

これまで見てきたものは善し悪しはあっても、正規の金融商品でした。

 

しかし、世の中には元本保証で高利回りをうたう詐欺商品が存在しています。甘い言葉に騙されないようにして下さい。

 

元本保証で半年10%の高い利子

例えば、実際の例でいくとある企業が実施していたオーナー制度があります。

 

これは、出資をすると半年で10%もの利子が支払われるという制度です。年間に直すと20%というとんでもない数字になります。

 

元本保証で利回り20%

 

こんな商品があったら誰でもやりたいですよね。初めのうちは配当が支払われるのですが、段々と配当がなくなり元本も当然返ってきません。結果として大損してしまうのです。

 

元本保証で高利回りはありえない

覚えておいてほしいのは、元本保証で高利回りはありえないということです。

 

先程の例でいくと、会社は利子を20%投資家に払うワケですから、少なくとも利益が20%以上でないと会社の取分がありません。

 

ビジネスを行い20%を超える利益を出すのは、非常に難しいです。大企業でも達成している会社はほとんどないと言っていいでしょう。

 

つまり普通に考えれば、まっとうにビジネスをやっている会社であれば年20%の利子なんて払える訳ないのです。

 

元本保証で高利回りの商品があったら、高確率で詐欺です。絶対に投資しないようにして下さい。

 

こうき
元本保証で高利回りはありえません。騙されないように注意して下さい。

 

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