ファイナンシャルプランナーは雑誌やテレビでお金の専門家ともてはやされています。
お金の相談をするならファイナンシャルプランナーが良いと思っている人も少なくないでしょう。
ですが、現実はその全く逆です。
ファイナンシャルプランナーにお金の相談をしてはいけません。その3つの理由について解説していきます。
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ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではない
使い物にならない中途半端な知識
まず一つ目の理由は、「ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではない」ということです。
人生でお金が関係する事柄というのは数え切れないほどあります。
- お金の運用
- 節約と貯蓄
- 不動産の購入
- 生命保険
- 等々
お金を専門にするファイナンシャルプランナーは本来であればこれだけ多くの商品に精通していなければなりません。
ですが、実際にはファイナンシャルプランナーよりも保険会社の社員の方が生命保険に詳しいですし、不動産会社の人間の方が不動産に詳しいです。
ファイナンシャルプランナーの広く浅い中途半端な知識では何の役にも立たないのです。
資格がなければできない業務がない
ファイナンシャルプランナーは一応資格としては認定されています。
ですが、ファイナンシャルプランナーでなければできない業務は存在しません。
弁護士や医師のように、資格を持っている人だけができる独占的な業務エリアがないのです。
言ってしまえば大して意味のない資格です。ファイナンシャルプランナーの資格を持っていても専門家であることの裏付けにはならないのです。
相談料ではなく仲介料で生計を立てている
相談料だけではやっていけない
お金に関する相談が、ファイナンシャルプランナーにしかできないと法律で決まっていたらどうでしょうか。
ファイナンシャルプランナーは依頼者からの相談料だけで生計を立てることができるかもしれません。
ですが実際にはお金に関する相談というのは誰にでもできます。
必然的に相談料は安くなり、相談料だけでやっていけるファイナンシャルプランナーはほとんどいません。
そうするとどうなるでしょうか。
ファイナンシャルプランナーは様々な金融機関と仲介の契約を結びセールスマンになり下がってしまうのです。
仲介料が主な収入源
ファイナンシャルプランナーは金融機関と提携し彼らの商品をほめたたえます。
そして、商品が売れたらそれに対して報酬を得るのです。販売する商品は次のようなものがあります。
- 生命保険会社と代理店契約を結び販売報酬を得る
- 不動産取引の顧客を紹介して謝礼をもらう
- 証券会社と証券仲介の契約を結び手数料を得る
例えば保険を一つ販売すると、数か月分~1年分もの保険料に該当する報酬を得られます。相談料よりも圧倒的に儲かるのです。
このような状況では、とうぜんファイナンシャルプランナーは自分の懐に多くお金が入ってくる保険を販売しようとしますよね?
「中立の立場でお金のアドバイスをします」と言っていますがこれはまったくの嘘です。ただ自分が儲かる商品を紹介して販売しているだけなのです。
IFAにもだまされるな
中には、IFA(Independent Financial Advisor)といって中立性をアピールしてくる業者もいます。
ですが、実態は変わりません。
自身が仲介をする事で報酬がもらえる商品を紹介してくるだけです。
商品が保険であっても不動産であっても有価証券であっても一緒です。Independent(独立した)という表現に惑わされないよう注意しましょう。
メディアも自分達に都合が良いから取り上げる
メディアの望むコメントを出すファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは雑誌やテレビに取り上げられていることも数多くあります。
テレビに出ているとすごい人なんじゃないかと思ってしまうかもしれません。
ですが、そんな事はまったくありません。
メディアにとって都合の良い発言をしてくれるから、出ているだけです。
金融機関の人間には業務上の秘密もありますし、ビジネス上の利害関係もあります。なかなか自由なコメントは難しいです。
ですが、ファイナンシャルプランナーは立場上フリーですし、ファイナンシャルプランナーにとってもメディアに出れば泊がつくのでメリットがあります。
お互いにメリットがあるからこそ、ファイナンシャルプランナーはメディアの望むコメントを出すのです。
セミナーや講演会にも気を付けよう
大手証券会社などが実施する講演会やセミナーにも注意して下さい。
こういったセミナーではファイナンシャルプランナーが講師として登壇することも多いです。
そして、こういったセミナーの報酬は一回数十万円程であることが多く良い収入になります。
ですから、ファイナンシャルプランナーも主催者といい関係を維持しておきたいですよね。とうぜん主催者の商品をほめたたえることになります。
何度も言いますが、ファイナンシャルプランナーの発言は中立の立場からのものではないのです。
騙されないように注意して下さい。
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